一昨日、「ITmedia Presentation 2015」として実施されたITmediaメディア戦略説明会。
内容を簡単に掻い摘んで。
◆「ITmediaエンタープライズ」に「誠 Biz.ID」を統合して、エンタープライズ系から中堅・中小の企業ITをカバーするメディアに強化。
◆IT部門だけではなく、各種業務にあたるビジネス部門にもリーチすべく、新しいビジネス系メディア「ITmediaビジネスONLINE」を4月より始動。
※「Biz.ID」以外のBusiness Media誠もこちらに吸収されるのかも?
◆@ITは内野編集長の着任以来進めてきたリニューアルの成果も出て好調維持。テクニカル系のIT系メディアとしてはPV/UB規模も一番になった。
◆TechTargetは、単なるセールスリード提供に留まる事無く、コールド・リードの育成を図るリード・ナーチャリング・サービスにおいても競合媒体とは一線を画しているが、今後は会員行動履歴を企業単位でみた場合の情報収集動向解析「企業トレンドレポート」を組み合わせて、よりリードの質を高め「売上という成果を上げる機会」を確実に提供する「Opportunity Explorer」サービスの提供に踏み切る。
会員情報のメンテナンスや新規募集、サービス全体の基盤になる会員情報システムにも大きな投資を続けなければならないが、「TechTarget」が、それだけ重要な事業となっているという事。米国の「TechTarget社」と同様に各種メディア事業は「TechTarget」の会員情報を得るためにあると言っても良いのかもしれない。これからも企業が望むマーケティング・オートメーション関連サービスを充実させて行くのだと思われます。小柴リード研究所長の責務は重い。
◆「キーマンズネット」は予定通り、4/1を以ってリクルートから事業譲渡を受ける。当面は従来の体制を維持するが、営業方法・販売体制の再編/変更を行って行く予定。当然、「TechTarget」の会員情報と「キーマンズネット」の会員情報はいずれ統合される。
プレゼンテーションの後に「15周年記念 懇親会」も行われた。
社名を「アイティメディア」にしたのは「@IT」を買収した2005年3月1日。
ZDNetの米Ziff-Davis社とソフトバンクとの関係が切れてメディア名を「ZDnet」から「ITmedia」にしたのは2004年1月8日(社名もソフトバンク・ジーディーネットからソフトバンク・アイティメディアに)。
ZDNet Japan自体は1997年辺りに「ソフトバンク・パブリッシング」によって始まったサイトなので、ソフトバンク・パブリッシングから「ソフトバンク・ジーディーネット」が分社化した1999年12月から数えて昨年12月で「15周年」を迎えたお祝いという事ですね。
かつてはソフトバンク社長室にいた大槻社長の「城」ともいうべき「アイティメディア」。
出城だった昔から考えれば、ずいぶんと大きく立派になりました。たくさんの会社や社員を取り込んで、今、また、キーマンズネットも吸収して行きます。将来を託せる上層部もかなり若返りましたし、これからが楽しみですね。
......あれ、珍しく悪口なんにも書かなかったな w