一昨日の発表会で明らかになった事を掻い摘んで。
◆リニューアル実施は4月上旬(4/6予定)
◆エンタープライズ分野により注力
◆ニュース記事より特集記事など読み物を上部に配置
◆テーマサイトを再構成して9テーマ⇒5テーマ
◆重点テーマには特設サイト「Focus」を設ける
◆メルマガ改編「ITpro Enterpriseメール」を創刊
◆コンテンツの閲覧には会員登録が必須となる(記事のさわりは誰でも読める)
少し詳しく説明を補足すると
ニュースサイトとしての見え方は配置なども含めて、若干、抑え目にして、短期連載の「特集記事」や重点テーマ毎に特設ページを設ける「Focus」を追加。「Focus」は「クラウド」「仮想化」「IFRS」など四半期単位で取り上げるテーマの継続・終了を検討して行く(具体例として挙げられた重点3テーマは、各種イベントなどとも連動しているので2010年12月末までの継続が予定されているが)。
これに伴って、広告メニューにも重点テーマ毎に「Focusスポンサー」が加わる。
テーマサイトは、現在の9テーマから5テーマに改編。
「エンタープライズ(経営・情報システム)・ネットワーク・セキュリティ・ソフト開発」になる。無くなる「Windows」「オープンソース/Linux」などはサブ・テーマとして適合するテーマサイトの下に入る。
メルマガは「ITpro Reportメール」と「日経コンピュータ Expressメール」を統合して、「ITpro Enterpriseメール」を創刊する。雑誌名称の付いたメルマガという物は本当に少なくなったなぁ。
ITproのリード獲得型メニューのエントリーメニューである「ITpro Data」には、リード獲得数をコミットするメニューが加わった。
関連する資料はBP社Webサイトでご参照下さい。NikkeiBP AD Web ⇒ ITpro
「ITproリニューアルのお知らせ」
ザクッと説明するとこんな感じ。
まだまだ「クロスメディア」のお題目は生きているようで、雑誌編集部の記者は雑誌もWebもイベントもと、色々と大変な感じも致しますが......まぁ、仕方ないですね。
より「エンタープライズ」分野に注力というのは、主要な広告クライアントの向いている方向や立ち位置を踏まえれば妥当ですし、テーマを絞っていくのも、PV・UB拡大・増殖路線から転換し、ある程度のPV・UB規模は保ちつつコンテンツの質、閲覧者の質を上げて行こうという意思の表れかもしれません。
それが一番端的に表れているのが、「会員制の本格導入」でしょう。
BP社の会員登録は簡便な「BPパスポート」が基盤になってきたので、取れるプロファイルが限られていましたが、「ITpro会員」になる場合にはプロファイルを「追加登録」する必要がありますので、今後は、すべての記事の閲覧は「ITpro会員」にのみ許される形となれば、リード獲得型メニューや行動ターゲティングのような広告メニューの改良・開発に留まらず、少なからず、コンテンツの質的向上にも直結する物と思われます。
広告屋としての意見を少し足すと、ITproの広告メニューはPV単価の極端に安いもの(今週のトピックス 想定@0.2円、サイドスクエアバナー 想定@0.3円)と時代錯誤的に高いもの(テーマ指定レクタングル @6.5円)が混在していて、ちょっとヘンチクリンです。
部数が激減しても定価を下げるという文化の無い「雑誌」に慣れているのは判りますが、「Webメディア」は違うので、常に実情に沿った価格改訂を行い、整合性のある広告メニューの提供をお願いしたいです。