IDGジャパンは、月刊誌「NETWORK WORLD」の発行形態を現在の「書店販売+有償定期購読」から、4月売(6月号)以降は「コントロールドサーキュレーション+希望者へのオンライン有償販売」に変更すると発表した。
4/28新装刊。発行周期は変わらず「月刊」。発売日は24日から28日に変更。
配布されている「新装刊0号」を見る限りでは、ニューズレターの域を出ない体裁に思える。
選別されたリストに対する無償配布とリスト外の希望者への有償販売となるが、無償配布の元になるリストは「NETWORK WORLD」を定期購読していた既存読者にプラスして、「Interop Tokyo」「RSA Conference」の来場者リストから抽出を行うという。
今回、「Interop Tokyo」「RSA Conference」を主催する「CMPテクノロジージャパン」との提携も発表しており、新生「NETWORK WORLD」が「Interop Tokyo」「RSA Conference」の公式マガジンに近い位置付けに設定されている事が判る。要するにスポンサーであり、パトロンなのだろう。
また、新しいWebサイトとして「TECHWORLD」を4月から立ち上げるとの事。
URLは「http://techworld.jp/」。
「NETWORK WORLD」との連携や他のWebサイトとのスタンスの違いなどは不明。
順風満帆とは言いがたいIDGのWebサイト運営が混乱するだけにも思えるが......。
競合Webサイトとの差異をどの辺で出そうというのであろう???
--------------------------------------------
IDG自体が大規模なイベントを主催するイベント会社だった時代もあったのに。
「CMPテクノロジー」はかつての「Key3Media」であり「ソフトバンクフォーラム / SOFTBANK COMDEX / Ziff-Davis Expos 」なんだよ......時代は流れ移ろう。
コントロールドサーキュレーションによる無償配布誌の状況も、決して安穏としては生き延びられる保証はない。ソキウス・ジャパンの「Open Enterprise」もデジタル版となり、紙媒体ではなくなっているし、アスキーの「ITビジョン」も1月売を最後に人知れずフェードアウトした模様である......。