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2008年01月 アーカイブ

2008年01月31日


ソフトバンク 「Yahoo! Internet Guide」を3月休刊

ソフトバンク クリエイティブは、昨年12月にリニューアルを行った「Yahoo! Internet Guide」を3/29売を最後に休刊すると本日発表した。

例年、この時期は3月末決算の同社にとって、来期の戦略決定の時期となっており、過去にもこのタイミングで多くの雑誌が休刊決定している「逢魔ガ時」だが、「もはや、3つしかない月刊誌の1つ」を、12月発売のリニューアル号のみの結果を判断して休刊とは.........無念である。

確かにライトな情報欲求はネット+ケータイで充分という人が大半である中、より間口を広くして「埋もれている&気が付かない情報を雑誌で」という需要は、マニア路線に振れて読者とともに老いる心中路線を走るよりも儲かる目が無いのかもしれませんが............きっと、リニューアル号の結果が予想以上に悪かったのでしょう。

また、本日付でソフトバンク クリエイティブは「音楽情報専門Webサイト「BARKS」をアイティメディアに譲渡する事で合意した」というプレスリリースも発表しており、インフラの整備維持にコストを喰う事業をまた一つ減らした格好となっている。
何とかブックも止めたし......フリップブックだっけ......(止めたというかモニョモニョ......)

IT系出版社としての面影が薄くなる一方の縮小均衡「ソフトバンク クリエイティブ」。
一発逆転に繋がる希望の灯火は「学芸書籍編集部」か?目指せ!! ベストセラー!!
週刊ビジスタニュースは、今も昔も面白いなぁ.........。

2008年01月29日


「日経PC21」 12月売 実売20万部

日経BP社は、「日経PC21」の12/22売が「実売20万部を達成見込み」と発表した。
※発表文書では、何ら数字は明らかにされていません。 ナゼ?ただ、信じろと?

さらに「3/24売も20万部越えを狙う」とも宣言している。


日経BP社の今期戦略

先日、行われた新春恒例の「新年・謝恩の夕べ」で聴いた話から、
読み取れるBP社の戦略などを忘れない程度に書いておこう。

基本戦略は「クロスメディアの推進」...クロスメディア・カンパニーとしての地位確立。

1/1付の機構改革とも連動するが、「技術」「経営」「生活」の3グループを鼎立。
それぞれの部隊が「雑誌」「Web」「イベント」「セミナー」「カスタム出版」など、使えるリソースを駆使したクロスメディアによる提案ができる体制を整えていく物と思われる。

判りやすい例としては、イベントを統括する「事業局/事業部」を広告傘下の組織としたことで、従来以上に広告営業部隊がイベントに絡めて柔軟な企画提案ができる環境が整った。
編集も企画/運営に参画しクロスメディア展開の一翼を担うシンボリックなイベントとして明日から開催される「ITpro EXPO 2008」、さらには7月開催の「AT International 2008」がある。
※イベントに合わせて「ITpro編集部」が作った初めての雑誌「ITpro Magazine」も、なかなか立派で「創刊」と謳っただけの物にはなっているように思いました。記事には雑誌記者が顔写真入りで数多く登場しており、イベントの作り手としての立場を強調しています!!(皆さん、なかなかの美男美女ですし......)

さらなるクロスメディアの推進の中で「ケータイ・メディア」も捨て置く事は無い。
直販雑誌ならではターゲットに合わせた「同梱雑誌」なども推進していく。
日経ホーム出版との合併を前に人的交流は進んでおり、40代?50代の女性層に向けた新雑誌「日経ヘルス Premie(プルミエ)」を3月に創刊予定。合併による休刊・統合は無い模様。
「2008年 新年・謝恩の夕べ」の発表資料

結局の所、活路は「クロスメディア」という事です。

............高い専門性が維持できれば、ただの「何でも屋」にはならないのだと思いますが。

2008年01月18日


「TechTarget」 来年度も料金値上げ

ITmediaは「TechTargetジャパン」の各種サービスメニューの料金を4月以降改定する。
セールスリード取得型のサービスでは、明らかに競合他社を引き離しており、米国「TechTarget社」での実績を踏まえたWebシステムは日本でも、さらに成熟し、会員数も4万人を超えた。

代表的なメニューである「ホワイトペーパーダウンロード」は、サービス開始当初の「20万円/3ヶ月」から今年度は「35万円/2ヶ月」となり、今回、さらに値上がりして「45万円/2ヶ月」となる。
1セールスリードあたりの想定取得単価は従来から変化は無いとはいえ、毎年度の料金値上げ。インフラ投資もして、人的リソースも投入しているとは思いますが......どうなんだろうねぇ。

年度末までのキャンペーンもやってますので、お問い合わせは「ITmedia」へ。
リード数確保のために会員の質を落とすような事にならないと良いのだが。
2008Q1_TechTarget.pdf をダウンロード

そういや、「ITトレンド」なんてのもあったなぁ.........。

2008年01月17日


技術評論社 「エンジニアマインド」 Webに移行

技術評論社は、現在、奇数月の隔月刊で発行している「エンジニアマインド」を、次号(Vol.9 3/15売)で雑誌形態での最終号とし、4月以降は「gihyo.jp」におけるコンテンツとして展開する事を発表した。

人(ITエンジニア)を中心に据えて技術や手法、スキルを俯瞰し、、ひいてはITエンジニアとしての生き方を考えさせる編集方針は特異な物であっただけに、雑誌として存在しなくなるのは惜しい気がしますが、メインポータルの役目を果たすべきWebサイト「gihyo.jp」のコンテンツ拡充策という事で......。

休刊とは言わないでおこう、と思う。

2008年01月01日


一般雑誌にもネット活用の影響が

2008年も変わらぬご愛顧を宜しくお願い致します。

正月休みを利用して2007上期ABC部数と2006年下期の部数比較を電卓でチマチマとしておりました。「雑誌データ」も一気に更新しようと思ったのですが、やはり自宅では資料が足らない.......改めて更新いたします。

さて、今回は時間があったのでIT系雑誌以外のABC加盟誌すべてについて前期との部数比較をしてみたのですが、一般週刊誌、女性誌・ファッション誌、低価格な生活誌、テレビガイド誌、地域情報誌など広範囲で部数が大幅に減少していました。早い時期にネット普及の影響をモロに受けたIT系雑誌が比較的安定しているのと非常に対照的です。

インターネット利用が普通のオジサマやオバサマ、オネエサマまで浸透した結果なのかもしれません。

ニュースやゴシップ、テレビ番組予定、節約料理レシピ、流行ファッションの価格など、それ相応の情報が得られればある程度、読者が満足してしまうタイプのあまり特殊ではない情報系雑誌への影響はより深刻で、より深い情報提供や編集企画の工夫が求められるという事かと思います。
一般誌にも大きな影響が出て来たことで業界的にも危機感は高まっているのかな?

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