リクルートの「キーマンズネット」は、
「企業でのIT製品・サービス導入」に役立つ情報サイトとして存在し、
Webを利用した「見込み顧客リスト(セールスリード)」提供サービスの先駆者でもあるが、
Webメディア各社が「ホワイトペーパーダウンロード」などでリスト提供サービスを
逐次、開始している状況を座視していた訳ではなかった。
従来のキーマンズネットは、各種製品/サービスのタイアップコンテンツを制作、
(フルタイアップの「PR」とフォーマットが定められたタイアップの「Keyレポ」が存在する)
会員には主にメールで告知し、コンテンツ内のアンケート/資料請求に導くという手法だったが、
11/6より開始される「新サービス」では、ジャンル毎に整理された「製品情報ディレクトリ」を設け、
会員にWebサイトから各種製品ジャンルやスペック・価格帯などで製品の検索して貰い、
統一フォーマットで制作される必要最小限の製品情報コンテンツ(「Keyノート」)を参照して「資料ダウンロード」「アンケート/資料請求」などを行うという形を取る。
既存手法がプッシュ型で、新サービスはプル型、という事になりましょうか。
この新サービスは掲載期間が一年間なので「年間掲載サービス」と呼称される。
※製品ディレクトリには「PR」や「Keyレポ」の製品も一覧表示されますが、
年間掲載されるのは「Keyノート」コンテンツの製品のみです。
製品ディレクトリで一覧表示される際の製品情報はサマリーとなるので、
イメージとしては日経BP社 ITproの「ITpro Data」と「DataScope」に似た形式となるか。
※サマリー部のみをディレクトリに掲載する選択肢は「年間掲載サービス」には無い。
既存サービスはメールによるコンテンツへの誘導がメインという事もあり、
キーマンズネット編集部によるニュースや特集記事、解説記事などがあっても、
習慣的にトップページから訪問する会員が大半とは言えない状況にあった為、
会員が登録している興味分野の更新などが行われないケースもあった筈だが、
新サービスによる「検索機能の強化」や検索結果の「比較表」生成保存機能などにより
会員毎にパーソナライズされたWebへの訪問機会が増える事でコンテンツマッチも改善され、
キーマンズネットWebサイト全体の訪問頻度自体も向上する事が期待される。
さらにユニークな新機能としては「匿名相談」という会員が個人情報を出す事無く、
製品ベンダー各社とWebページ上でやり取りができる機能も実装される。
会員/ユーザの利便を考えた高度なWebシステムは、他社の一歩先を行く事になるだろう。
これらはリクナビなどの運営を通じて培われた物らしいが、この新機能の実装は興味深い。
年間掲載サービスは基本料金「5万円/1製品」+年間掲載料金「36万円/1製品」。
キャンペーン料金もの設定もある(キャンペーン適用申込期限は9/22)。
後発各社のリスト提供サービスは一気に危機に晒される事になるかもしれない。
◆注意◆現時点でキーマンズネットの広告掲載ガイドに新サービスの記載はありません。
エフエックスでも取り扱いますのでお問合せ下さい。