昨日、アイティメディアの「メディア戦略説明会」が開催されました。
2/1にメディアセレクト社の統合を終え、新体制となったアイティメディア。
主力エンジンの3事業部に加え、3つの事業推進部が新推進力となります。
◆エンタープライズ・メディア事業部
ITmediaエンタープライズを中核としてメディアセレクト社の資産である雑誌も絡め展開。
ITプロフェッショナルだけでなく意思決定層にもカバー領域を拡大へ。
「ITセレクト 2.0」は「アイティセレクト」に誌名変更。
「アイティセレクト」「サーバーセレクト」とともに2月売より新装刊。
「オンライン・ムック」は雑誌誌面連動型も4/1より開始され「オンライン・ムック Plus」に。
「Directions On Microsoft」はオンライン化され「Windowsストラテジー」に(本日OPEN)。
◆テクノロジー・メディア事業部
@ITと@IT情報マネジメントで技術情報を提供。逐次、新フォーラムも追加へ。
◆ライフスタイル・メディア事業部
ITmedia +D。各種アフィリエイト・プログラムや直結したECサイト始動へ。
◇ターゲティング・メディア事業推進部
Tech Target Japanによる事業推進。セールスリード生成スキームの提供。
◇人財メディア事業推進部
@IT自分戦略研究所とJOB@ITによる事業推進。スキル醸成+キャリア情報を提供。
◇ビジネス・メディア事業推進部
ITmedia Newsに加えて、新サイト/サービスを立ち上げ予定。
という事でイケイケで拡大路線をひた走るアイティメディア。
大槻社長、藤村会長、松浦取締役は、
ソフトバンク、アスキー、IDGジャパンを経てここに結集した形となっているが、
前日にネット事業推進を打ち出した発表会を行った「日経BP社」を強く意識していました。
曰く、【今こそ日経BPを打ち倒せ!】だってさ!
その前に出身母体の雑誌メディアが悉く壊滅しそうな勢いですけど......。
大槻社長は、10年前の発表会用に作った「Believe in Technology」を謳うPVを
毎晩、繰り返し観るのだそうです。
コンテンツの質の向上、サイト規模とカバー領域の拡大を際限なく行わざるを得ないのが、
コンテンツ収入に頼れないWebメディア・ビジネスの宿命です。
IT分野を中核としたWebメディアからスタートしたアイティメディアが
幅広い周辺領域と付帯サービスを呑み込んだメディア・ブランドとして
どこまで膨張できるのかを注意深く見ていたいと思います。
移ろいやすいWebメディアには、やはり愛を感じない。
IT系専門雑誌ビジネスが明らかに引き潮の時を迎えている、今、独り思う。
苦難の時を生き延びなくては......。