本日、行われた毎日コミュニケーションズの「新媒体発表会」。
隔月刊×2 + 季刊×1 と月刊誌ではありませんが、一気に3誌が創刊されます。
出版事業本部長の「滝口直樹 氏」は冒頭、創刊の背景について熱く語っておりました(25分も)。
「雑誌の可能性は諦めない」「新市場/新ジャンルに光明あり」てな所でしょうか?
(MacFanの名物編集長として長かった滝口氏ですが、偉くなりましたのぅ...)
書籍や単発ムックでは、流行り物にまめに当ててくる所ですから市場観測の上での創刊ですね。
そんな、毎コミ期待の新雑誌とは。
■「 Linux Fan 」
PC(Windows)歴はそこそこ長く、スキルもそこそこ有るが、
今まで「 Linux 」には、敷居を越えて踏み込んで来なかった層や
業務上、ネットワーク管理者となり、Linuxを扱うことになったような層に向けた
初級?中級レベルのLinux専門誌。Linuxの普及が進む以上は必要な媒体である。
「Windows Start」を手掛けてきた「福田顕彦」編集長が担当。
つまり、「Windows Start」と同じノリの「Linux誌」なのだ。
大きな画面写真、手順を省かない操作説明などで
丁寧にインストールやシステム設定、トラブルシューティングをフォローしてくれる。
(「Windows Start」は結構、好きなんですよね。個人的に)
付録CD-ROMも付くので、各種ディストリビューションの最新版収録も行われるだろう。
さらに上級者向け Tip's やコマンドリファレンスなどの付録小冊子など。
ビジネス色とホビー/コンシューマ色のバランスという事で言えば、
残存する「Linux」を冠する2誌とは明らかに難易度や立ち居地は異なるけれど、
堅苦しくないビジネス寄りの媒体という事にはなるのであろう。
Linux系広告クライアントの支持を確実に集めたい所である...頑張って。
11/24創刊。A4変形、無線綴じ。A6変形別冊、CD-ROM付録付き
4C1P広告料金 50万円。発行予定部数 6万部。
当面は季刊発行(2月売、5月売)だが、早期のペースアップを目指す。
(難易度変動やネタ切れが起こるので、季刊が適当な刊行ペースのような気もするが......)
■「もうける.net 」
2誌目は「儲けるドットネット」である。
「ネットで銭を稼いじゃいましょう」という非常に明快な趣旨の雑誌。
カバー範囲は幅広く、
「ネットショップ(ECサイト)」「オンライントレード」「アフィリエイト」
「ネットオークション」「懸賞」「ポイント/マイレージサービス」まで
必然的に読者対象も幅広くなるが、主婦層などもターゲットとする。
12/8創刊。A4変形、無線綴じ。
4C1P広告料金 50万円。発行予定部数 8万部。
隔月発行(偶数月8日売)。
■「 Digital Audio Fan 」
3誌目は、iPodに代表されるデジタル・オーディオ・プレイヤーの専門誌。
各種ハードのレビューに留まらず、
楽曲ダウンロードサイト紹介や注目アーティスト紹介なども行い、
デジタル・オーディオ・プレイヤーのある生活を応援する雑誌。
音楽以外にもオーディオ・ブックや
(新聞ニュースの朗読とか語学習得用とか...米国じゃなかなか活況らしいよ)
PodCast的な物も扱う。付録CD-ROMも付くので連動した誌面展開もあり。
(限定Remixバージョンの収録とか)
誌面デザインのレベル、アーティストとのコネクションや取材力にも影響されるが、
新しいタイプの音楽雑誌という認識をしても良いのだろう。
12/8創刊。A4変形、中綴じ。付録CD-ROM付き
4C1P広告料金 80万円。発行予定部数 10万部。
隔月発行(偶数月8日売)。
「もうける.net 」と「 Digital Audio Fan 」は、
「Mac Fan」出身の「齋藤敏夫」編集長が担当します。
こちらの2誌は将に関連書籍/ムックなどの売れ行き動向をつぶさに見た上での
旬を逃がすまいとする決断ですね。
アスキーなど老舗IT系出版社が紙媒体を縮小していく傾向にある中で
今回、毎コミが3誌も同時に新創刊してくれるのは、とってもウレシイです。
(2誌は12/8 開戦記念日に創刊ですなぁ......ニイタカヤマノボレ一二〇八)