本日、「 ITPro 」リニューアルについての発表会が行われました。
冒頭の古沢局長(コンピュータ・ネットワーク局)の挨拶の中では、
2001年9月にスタートした「 ITPro 」が、
2005年6月時点で月間1200万PV、登録会員数59万人となり、
「6月単月での売上も1億円を突破した」と伝えられました。
そんな、「 ITPro 」ですが、「企業情報システム」絡みのコンテンツや
記者の取材力/執筆力に拠る所の多い「コラム」や「解説記事」に較べて、
相対的に弱いとされる個別のテクノロジー分野に対する強化を9/1から実施します。
(Linuxやオープンソース、プログラミングなどの実務に立ち入った解説記事等を指す)
具体的には11分野の「テーマ」を設け、記事の掲載場所を明確にする事で、
実際には掲載されていたとしてもナビゲーションやユーザビリティの問題で
読者に読まれる機会を喪失していたテクノロジー分野の記事を前面に押し出し、
かつ、関連雑誌媒体との連携を強化してコンテンツ拡充を行い、
幅広く奥行きもある記事コンテンツが眺望の利く形で提供される事になります。
(従来も記事毎のカテゴリ設定は一応はされていましたけれど。[cf.カテゴリ広告])
また、各種広告メニューも11分野の「テーマ」に限定したメニューが作られますので、
登録会員データや閲覧記事履歴に基づくターゲッティング・メニューなどに加え、
より簡便で理解しやすい(つまりは使いやすい)メニューが設けられます。
その他、大型のスカイスクレーパーやレクタングル・バナー、
他のサイトで行われているホワイト・ペーパー・ダウンロード機能なども実装されます。
多くの専門雑誌との連携を密にしながら、運営されている「 ITPro 」は、
その潤沢なリソース(記者などの人材、そして記事コンテンツ)を存分に活用できる為、
Webサイト単独の専業サイトには無いアドバンテージを持っていますが、
有償媒体の存在価値が徐々に揺らぎ、専門雑誌が低落傾向から持ち直せない中では、
Webサイトから雑誌へのフィードバックをより有効に働かせて、
専門雑誌の価値を高め、補強していく必要があるでしょう。
(それが雑誌購読者への義理を果たす事の一部でもある筈)
このリニューアルに合わせてバックエンドのシステムも大幅に刷新される為、
今回の発表は中長期的なサイト強化策の中では弱点克服という位置付けと思われます。
なお、11分野の「テーマ」は今後も増加を続け、
「テーマ」毎に提供されるコンテンツ/サービスも増強が随時行われる予定で、
200X年には「月間2000万PV超、登録会員数100万人超」を目指すとの事である。
◎ITmedia/@ITのサイト再構成/リニューアルも漸く定まりましたので、
後日、お知らせ致します。合併から、かなりの時間が掛かりましたなぁ。