本日、NETWORLD+Interopが開催されている幕張メッセの隣にある
幕張プリンスでアスキーの説明会が行われた。
アスキーが広告会社向けに発表会/説明会を行うのは、物凄く久しぶりの事だ。
(色々と大変な時期を過ごして来ましたからねぇ)
今回の説明会は、
以前にお伝えしている新雑誌「アスキービジネス ITスキルアップ」に関連する物だが、
その後、続報でお知らせしたように、この媒体はWebサイトと対を成す形を持っている。
Webサイトの名称は「アスキービジネス オンライン」。
このWebサイトと雑誌を組み合わせたメディアの総称が「アスキービジネス」であり、
今日は「アスキービジネス」という新ブランドの説明会なのであった。
「 http://ascii-business.com/ 」※プレオープン中※
「媒体説明会」ではなく「事業説明会」という名称に疑問を抱くかと思いますが、
「アスキービジネス」は、従来、各ITベンダーのマニュアル/広報誌や小冊子などの制作物や
プライベートセミナー/イベント運営など、出版社としての周辺サービスを担っていた
「 B2B 事業部」が中核になって立ち上げられたプロジェクトの為、
アスキー内部の視点としては「新事業」という捉え方となっているからだ。
多少、繰り返しになりますが、
「アスキービジネス」は、中小企業のシステム担当者、ネットワーク担当者に向けて
現場担当者が必要とする情報を提供するWebと雑誌のクロスメディア。
Webサイトは登録無しで閲覧できるコンテンツと登録会員向けのコンテンツの二重構造。
雑誌は、Webサイトの内容よりも一段階、高度な内容を取り扱う、
登録会員から選抜するコントロールド・サーキュレーションの無償配布誌である。
6/29にWebサイトOPENと雑誌配布を開始。雑誌は月刊発行。
Webサイトは100万PV/月、10万UU/月を想定。登録会員も10万人が当面の目標であり、
雑誌は3万部の配布を予定している。
その他、会員向けのDMメールや資料同梱のサービスも展開する。
各種広告掲載料金など詳細はアスキー広告にお問い合わせ下さい。
販売収益が無いとはいえ、
配布部数や想定PVおよび想定UUを考えると割高な設定に感じますね...4C1P 100万円。
各種タイアップや企画実施による割引を織り込んだ価格付けという事ですかね。
中小・中堅企業向けのITビジネス誌は、多くの先行誌が失敗している鬼門だが、
アスキーの媒体を好んで読んでいる、技術者未満のイマイチなPCオタク層に対して、
ビジネススキルを含めた有用情報を「アスキービジネス」で無償提供してやる事で、
「中小・中堅企業の現場で活躍できるIT担当ビジネスパーソンに改造しちゃいますよ!
みんなも助かるし、今は半端なキミにもプラスでしょう!」という浸透アプローチなのである。
(先行誌がビジネス現場でのIT活用に能動的な層を対象にしていたのと大きく違う)
ニート寸前 オタク更正プログラムとして機能するかもしれない。
編集コンテンツの中には「B2B事業部」オリエンテッドな
ITベンダやSIerとのタイアップ企画に拠るコマーシャルな物も含まれて来ると思うが、
導入事例や製品情報などについては、データを蓄積するタイプの仕組みが考えられており、
特に「事例」は、突っ込んだ情報を数多く開示できるかという点を愉しみにしたい。
雑誌の「アスキービジネス ITスキルアップ」編集長は、
「NETWORK MAGAZINE」の大島編集長が兼任。
本文64P程度という分量ですが、コンテンツの質は心配しなくて良いと思う。
他の媒体社のWeb+Magazine 展開と較べて云々する事は簡単ですけれど、
アスキーの新しい取り組みを暖かい目で見守りたいと思います(......とりあえず(苦笑))。