ダイヤモンド社は、昨年の3/8に創刊し、来週月曜日 3/8売で創刊1周年を迎える「 Loop 」を、次月4/8売を以って休刊すると発表した。
「テクノロジーと市場を結ぶ」テクノロジー・ビジネス誌として生まれた「 Loop 」。
週刊ダイヤモンドで培われた取材力で作られる誌面ジャンルは、多岐にわたり、
特に最近は充実度を増していたように思います。
読者の評価も上がっていた様子なのですが...(4C1P定価 100万円のそこそこ広告も入っているし)。
創刊1周年記念号の特集「次世代テクノロジーリーダー100人」も取材力の光る良い特集です。
そこには「休刊」を匂わせる材料は何も有りません。休刊は急遽決定されたと思われます。
しかし、悲しい満一歳のバースディ号となってしまいました。
週刊ビジネス誌と同じ姿勢で、軽く読み流すにはヘビィな内容である故に
多くの販売部数を叩き出せる媒体でない事は容易に予想できる筈ですが、
充実した誌面に掛かる多大なコストを、その部数では支え切れなかったという事のようです。
ITバブルは既に弾け、時代は変わったのに楽観的見通しのみが変わっていなかった。
そういう意味ではIT系/技術系定期刊行専門雑誌に対する経験の浅さが拙かったか...。
(今の内容なら販売価格を上げても充分売れると思うんですがねぇ。休刊は実に惜しい。)
6月創刊予定の「日経biztech 」にバトンタッチするが如く、消える「 Loop 」。
とても皮肉で絶妙なタイミングです。
方向性は微妙に異なる筈ですが、この突然のライバル誌(好敵手?) 消失は、
果たして、「日経biztech 」にとって吉と出るのか?凶と出るのか?
このジャンルの確立には、まだまだ、多くの生贄が必要なのかもしれません。
無念の思いが強く滲む、突然の休刊でございます。合掌。