日経BP社は、「日経インターネットソリューション」を12月売で休刊すると発表した。
昨年の9月に「日経インターネットテクノロジー」からリニューアルを行い、
技術誌の範疇に留まらない「ネットシステムの企画・構築・活用誌」として、
上流から下流までのマネジメントサイクルを意識した誌面への移行を行った。
それは、あくまで「技術的な視点から発する」誌面作りが基本だった筈が
「企画/マーケティング」を本分領域とした「日経ネットビジネス」を昨年末に失った事で
必然的に技術誌と企画/マーケティング誌の責務を負ってしまった事は不幸でした。
指針が不安定な中でも「日経インターネットソリューション」は奮闘した思います。
特に最近は検索エンジン最適化(SEO:Search Engine Optimization)の連載なども始まり、
個人的には良い感じになってきたね!! と思っていたので残念です。
「日経インターネットソリューション」の2003年上半期ABC部数は
17,932部(前期比 831部 減少)であり、厳しい情勢の中で踏ん張っている方です。
確かにインターネットが基本インフラになっている現状では、
BP社の他の雑誌でカバーできる内容も多いの事実ですが、
インターネット関連の先端技術を専門に扱える媒体が無くなって良いのかは大きな疑問です。
また、採算悪化が原因という事であれば、その根は深く、休刊予備軍は数多ある事になります。
一度、休刊したアスキーの「インターネットでお店やろうよ!」も頑張っていますし、
インプレスの「 iNTERNET magazine 」も最近は一時の迷走から脱した感があります。
広い範囲でのインターネットビジネス誌には、まだ可能性がある筈なのですが...。
「日経インターネットソリューション」は、年の瀬に逝く。無念です。