インプレスは、昨年8月に創刊し、月刊で発行してきた「 .netテクノロジー」を季刊発行に変更すると発表した。
月刊誌としての発行は8/18売が最後となり、季刊誌の第1号は10月下旬の刊行予定。
「 .netテクノロジー」は、言うまでも無く「 Microsoft の .NET 」による
企業システム構築を「技術」と「ビジネス」という視点で扱おうとしている媒体だが
その視線は常にサーバーサイドに有り、「 XML Webサービス」に拘っているように思えた。
(その路線は、前々回の「iNTERNET magazine」のリニューアル路線とも似通っていた)
「.NET」自体は非常に広範な技術基盤/分野を指している為、「 .NET=XML Webサービス」ではないし、
「一歩先のビジネス」を指向した同誌では、現場向けの実務記事を豊富に扱う事は困難で、
結果的に先進的だが数の限られる読者層/広告主を相手にする事になっていたと思う。
また、梃入れに扱う領域を拡げると、看板である「 .net 」が形骸化し、
単なるMS系Server誌に近づいてしまう為、その舵取りは、かなり微妙で、
「.NET戦略」という担いだ神輿に翻弄される苦しみが有る事も確かでしょう。
本格的な .NET普及期には、受け入れられる切り口かもしれません。
しかし、今は等身大の「 .netテクノロジー」ですら需要は小さい気がします。
MSが必要以上に大上段に振り上げた「 .NET戦略」の後遺症が払拭されないまま、
「 .NET とは?」という部分で、躓いている事が一番の問題なのだと思います。
これはインプレスの責任でも何でもなくて、当然「 MSの責任」です。