社団法人日本雑誌協会の頒布物に「マガジンデータ」というが有ります。
こちらには協会に加盟する出版社が発行する雑誌の発行部数が記載されていますが、
現状では出版社からの申告に基づく発行部数である為、所謂「公称部数」での掲載となっています。
(これらの数字は、日本雑誌協会のWebでも閲覧可能です)
マスコミ界専門紙 文化通信などが報ずる所によると、
この「公称部数」記載は今年の6月下旬に発行される「マガジンデータ2003年版」が最後となり、
次号からは印刷会社の発行する「印刷部数証明」基づく数値を掲載し、体裁も一新する模様です。
「証明書」は毎号提出なのか? 調査時期に限った提出なのか?
発行時期、発行頻度...等々、
現時点では、未確定な事柄が多い様子ですが、大きな前進です。素晴らしい。
裏付けのある「発行部数」の把握が可能になると、
ABC公査部数に加えて、もう一つの指標が得られる事になります。
雑誌協会に加盟する出版社は少なくないので、
実売の10倍を超えるような噴飯物の公称部数を掲げる雑誌は駆逐され、
「公正な部数告知」は、「出版社が極めて、普通に行なうべき事」となる筈です(そうなって欲しい)。
お尻隠して...頭隠さず、という状態になるので、きっと、ABCへの加盟も促進されると思います。
「部数」が雑誌評価のすべてでは有りませんが、
公正さに欠ける現状を改善する事は「雑誌の復権/復興」にとって重要です。
この件については、いずれ追加レポートを報告したいと思います。