本日、IDG ジャパンの「2003戦略発表会」が行なわれました。
従来、IDG ジャパンが、それほど前面に押し出して来なかった最大のポイント「IDG グループは、ワールドワイドなメディア企業なのだ?」という事を演出する上で、
米国IDG 社 上席副社長や中国Computer World 社 副社長のプレゼンは、かなり有効だったと思います。
クライアントのマーケ担当者や代理店のマーケ担当者ならば、フィットする発表内容だと思いますが、
普通の媒体担当者にとっては消化不良を起こしかねない内容だったかもしれませんね。時間が長いし。
さて、発表された大きなトピックは2つ。
・「IDG WORLD AD Pack Plan -Far East Edition-」
これは、中国と韓国で発行されているIDGグループの紙媒体を利用する広告パッケージプラン。
具体的には「記事広告」を日本のIDGで制作し、翻訳した物を中国、韓国でも掲載します。
日中韓の他、日中、日韓のメディアで掲載する組合せも可能となっています。
ちなみに IDG の中国法人 China Computer World Media Group は、
中国の情報産業省と米国IDG社の合弁企業として1980年に設立されたそうです。
中国政府とも繋がっているというのは凄いかも。中国政府公認の出版社ですもんね。
・「LEADS -LEAD Evaluation And delivery System-」
こちらは、LEADS 専用のポータルサイト隷下にIDGの責任編集で制作する
クライアント企業専用のWebページ( 受託の[ Web Magazine ]と捉えるべき物)に
IDG の持っている各種メディアやイベント参加者データ等のリソースを利用して、誘導/動員を図り、
そこで得られる登録者のプロファイルデータやアクセス解析/分析結果を提供するサービス。
クライアントは提供されるデータから登録者に優先度を付ける事が出来るので、
そのレベルに合った的確な多段階アプローチを行う事ができるそうです。
WebマーケティングのASP/アウトソーシングと考えて良い物ですが、
IDGのメディアを使った広告掲載の効果測定指標としても利用できる所が「ミソ」。
(誰にとっての「ミソ」なのかは難しい問題ですけれど)
誘導に利用するメディアの組合せやWebページの内容、展開期間によって、
サービスの提供料金はかなり異なると思われますが、取り組みとしては評価できると思います。
既に米国のIDGでは実施されているサービスだそうです。
「広告効果測定」については、
私も常に方策を色々と考えておるのですが...難しいんですよねぇ。
その他、媒体関連のトピックとしては、
・「 CIO Magazine 」 業界別展開を開始
金融業界向け、製造業界向けに構成された「 CIO Magazine 」が同梱別冊で6月、7月に発行。
発行に合わせたイベントも実施されます。
また、セキュリティ戦略に特化した「 CSO Magazine No.2 」も5/15売に同梱。
・「 Windows2000 World 」 誌名変更
MS の サーバOS も、Windows Server 2003 になりますので、
誌名も「 Windows Server World 」に5/24売から変更となります。
誌面内容は、エンタープライズ市場向け用途を意識した物になっていくと思われます。