新春恒例の日経BP社「新媒体発表会」が昨日、行われました。
発表された新創刊媒体はサービス・ベンチャー局の2媒体。
・中堅中小企業の為のIT戦略誌「日経アドバンテージ」 4/28創刊
昨年12月に休刊となった「日経IT21 」に代わって中小企業市場に投入されるのは「日経アドバンテージ」
中小企業の経営層/企業戦略決定層に向けて、IT導入/IT有効活用の為に必要な情報を伝える戦略誌。
上村編集長をはじめとする編集スタッフの構成から考えると、
「日経情報ストラテジー」の中小企業版、あるいは「日経IT21 」の読者対象を上方に修正した物
という解釈をする事も可能ですが、
敢えてサービス・ベンチャー局から創刊される事を考えると
「日経ベンチャー」のIT特化版と思って捉えるのが一番良いのだと思います。
(コンピュータ局の媒体ではない、という意味合いは大きい)
IT活用誌というとExcel等の使いこなしを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、
対象読者が経営層/企業戦略決定層なので、そういったPC活用記事が載る雑誌では有りません。
その代わり、経営やビジネスモデル改革にITを活かす為の情報や
実際の成功活用/失敗事例を取り上げる実践的な取材記事、
外部コンサルタントやソリューションベンダーの選定/活用方法などが中心となる筈です。
ちょっと先の為の小難しい啓蒙ではなく、即刻、行動に移せるような中小の経営層に判断しやすい処方を
表層にITがあからさまに露出しない実体を伴った形で読ませて欲しいと思います。
私も超零細企業のタコ社長なので個人的にも、かなり期待しています。頑張って下さい。
販売チャネルは、もちろん直販。発行周期は月刊。
広告料金は4C1P 76万円(強気ですね。取材経費の分、高いと理解しておきます)
発行部数は本年度平均で20,000部を予定。
既存のIT雑誌の中ではメディアセレクトの「ITセレクト」が、それなりに近い位置に有りますが、
書店売りと直販という大きな差が有りますね。
いずれにしても、まずは創刊号を楽しみに待ちましょう。
・食品小売り・流通専門誌「日経食品マーケット」 6/10創刊
IT系雑誌では無いのですが、紹介しちゃいます。
外食産業および中食を扱う「日経レストラン」と連携して、
内食を中心に中食もフォローするGMS や SM 、食品メーカー/卸に向けた食品小売/食品流通の専門誌。
販売チャネル=直販。発行周期=月刊。
広告料金は4C1P 48万円。
発行部数は本年度平均で16,500部を予定。
また、新しい試みとして「日経レストラン」と「日経食品マーケット」は料金表を統一し、
広告掲載料金の回数レートを共用する。
実は「流通関係」は興味あるんですよ。
昔、「日経流通新聞」は購読してましたし、「日経ロジスティクス」を楽しく読んでました。
特に今度は食品関連なので「食い物雑誌好き」としては楽しみです。
そういえば、「激流」って、まだ有る?
・その他、テスト版発行、誌名変更、誌面刷新など
新春の新媒体発表会はご挨拶の意味合いが強いので、新創刊雑誌以外は簡単にしか紹介されません。
その他の情報を掻い摘んでのご報告です。
◆「日経オープンシステム」 3月売より誌名変更、誌面刷新
新誌名は「日経システム構築」。
「オープンシステム」という言葉は余り使われなくなっていますし、
「オープンソース」の登場以後は混同されてしまう感じも有るので、誌名変更は正解ですね。きっと。
直球勝負のストレートな誌名ですが、ロゴは可愛いです。
漢字入りの誌名も悪くないですね(私は去年から知っていたので慣れただけかも)。
誌面刷新の詳細は現時点で不明ですが、
「より実践的・実務的に」という事なので、情報システム構築と運用現場の味方であり続ける事は確実。
◆「 Technology Review 日本版」 テスト版を5月に発行
マサチューセッツ工科大学(MIT)のバックアップを受ける最先端テクノロジー情報誌の日本版。
新設された「 BizTech 局」の開発誌です。
(BizTech 局は、BP社のビジネス進展にとって大事な局だね)
内容的にはダイヤモンド社が3月に創刊させる「 Loop 」と競合するのかもしれない。
◆その他、諸々
・日経コミュニケーション、日経ネットワーク 4月誌面刷新。
・日経CLICK 今春誌面刷新。(ビズライフセンターでどう変わる?)
・医療局から、歯科医向け媒体「日経デンタル」テスト版 2月発行。
・日経パソコン 創刊20周年、日経ソフトウエア 創刊5周年 他。
うーん、まとめるの大変。