今年も数多くのIT系雑誌が休刊 (あるいはリニューアル)していきました。しかし、「売れない雑誌」にも、それ相応の「読者/広告主」がいた事を決して忘れてはいけません。メディア事業に携わる者は「情報を与えている」という立場を取ってしまいがちですが、「情報サービス」が生業なのだ、という事を誰もが強く自覚しておく必要が有ります。
見切り発車の新創刊、行き当たりバッタリで猿マネ路線のリニューアル、そして休刊。専門性の高い媒体種別である以上、少部数でも採算の取れる媒体開発/設計が本来は真っ当な筈。消え行く広告資料請求サービスに対する代替サービスの貧弱さや、曖昧模糊とした公称部数が罷り通る事、値下げされない広告料金などを考えても明白ですが、お客様(読者/広告主)を第一に考える取り組みを、もう少し真剣に行なっても罰は当りません。