日経BP社は、この9月売から紙面刷新と発行周期の変更(隔週→月刊)を行なった「日経ネットビジネス」を12月売(1月号)で休刊すると発表した。この12月売は、リニューアル 第4号。現時点の最新号は、まだ第2号であり、あまりにも突然の休刊決定である。
発表文書によると「2003年度(BP社の期首は1月)より、現在、コンピュータ局の日経インターネットソリューションをネットワーク局に移管する事」を休刊の一因に挙げている。「日経インターネットソリューション」は「ネットシステムの企画・構築・運用」の網羅を掲げており、「日経ネットビジネス」の扱うべき領域もそこに含むという解釈は可能だ。しかし、「日経インターネットソリューション」も 9月売からリニューアルしたばかりで、内容は依然として技術寄り。「ネットビジネスの企画色」は見えない(それはそれで良い)。そして、技術者とネットビジネス企画者を同時に満足させる事は、恐らく至難である事を考えるとこの休刊理由は「如何にも強弁」とも感じられてしまうのだが…。
先月末にお知らせした「日経IT21」の休刊に続く、年内休刊(事業年度内の休刊)媒体として、「日経ネットビジネス」は、リニューアルの真価を問えないまま、幕を下ろす。無念。合掌。