広告代理店や広告クライアントには各種媒体資料や企画書の他、見本誌という名目で雑誌が数冊、無償で提供されています。当然、数に限りの有る物ですし、ちっともお金になっていない所へ毎号、毎号、せっせと送り続けていたら、その無駄は膨大な物になってしまうので各出版社はそれぞれの基準で見本誌の提供先を定期的に見直します。(見本誌送付はしない出版社や広告掲載後、一定期間で打ち切る出版社も有ります)
さて、昨今の経費削減は何でもしなければならない時勢では、これからも見本誌の提供数はさらに減少していく筈ですが、数値データのみだけで広告掲載を決められる訳では無い以上、日頃から触れる機会の少なくなった雑誌は、評価される機会も減り、広告媒体候補になる事も無くなってしまうかもしれません。
適切な送付先をリアルタイムで出版社側が選定する事は困難なのだとすれば、貰いたい側が手を挙げるしか無いのですが、それだと「無料ならとりあえず送れ」となってしまう事は明らかなので、多少はお得な「雑誌サンプル代」を徴収する見本誌有料提供の仕組みも検討すべきなのだろうと思います。(定期購読の変型なのでやるのは簡単かな)少なくとも必要としない所で読まれる事無く「ゴミ」として捨てられていく可哀想な雑誌が減るでしょう。
商売用のサンプルが有料の業界も沢山有りますから、雑誌広告業界もそろそろ潮時という事かもしれませんね。今まで無料だった事がもしかしたら変だったとか!!
あっ、一般読者の皆様方に置かれましては、きちんと毎号、たくさん買って下さいね。商売なので悪しからず。