本日、日経BP社の広告発表会が行われましたので、概要をお知らせします。
■日経インターネットテクノロジー、リニューアル、誌名変更。インターネットの技術面に焦点を当ててきた「日経インターネットテクノロジー」は過去のリニューアルでも先端技術解説重視から構築・運用といった現場技術寄りの記事提供も合わせて行う形に舵を切って来たが、今回のリニューアルでは、さらに裾野を広げるリニューアルを行う。今までの構築・運用に加え、インターネット活用の上流(企画・立案)から下流(利用・評価)つまり、技術者だけでなく企画/マーケ担当者や実際にシステムを利用する人達も取り込んで、インターネットをビジネスに利用するにあたって直面する問題や課題を解決する術を豊富なユーザ事例や製品サーベイなどを通して提案/提示していく媒体となる。
創刊以来、同誌を特徴付けて来た「技術情報/技術解説」は無くならないが、より企画段階で取り入れやすい物や実際の利用を考慮した物になるのかもしれない。
リニューアルは9/19売(10月号)より実施され、誌面リニューアルに合わせて誌名も、「日経Internet Solutions(日経インターネットソリューション)」に変更される。
■日経ネットビジネス、リニューアル、発行周期変更。「日経ネットビジネス」は、EC 偏重に見える「ネットビジネス」の頚木を脱し、もっと広い意味での「ネットビジネス」=「インターネットを利用するビジネス」を企業戦略として策定・推進する経営層、CIO、CDO(Corporate Development Officer)に対して最新手法やユーザ事例、マーケットデータ、技術トレンドなどを提供する媒体となる。多少、乱暴に区分するなら、上記「日経Internet Solutions 」の上流部分に特化した媒体。EC だけを考えてネットビジネスを語る時代は終わったという事ですね。
今回のリニューアル(9/19売(10月号)?)に合わせて、発行周期は月刊(25日発行)となる。速報性を多少、犠牲にして示唆に富む解説記事/事例取材等に重点が置かれると予想できる。
■日経コンピュータ、リニューアル。コンピュータ局の大国柱「日経コンピュータ」も10/2売号(10/7号)からリニューアル。「総合誌」としての役割を漫然と続けるのではなく、「IT化の意思決定者を強力に支援する総合誌」を自任し、読者の守護者として、IT業界への提言も遠慮無く、積極的に、徹底的に行う。ターゲット読者としては「情報システム部長」を想定。今後も特集は2本立て、1つは「今と半歩先のテーマ」をもう1つは「一歩先のテーマ」を扱う。事例紹介も更に充実させ、毎号3本(+名物「動かないコンピュータ」)掲載。昨年より重点を置いてきた「プロジェクトマネジメント」にも注力する。さらに、読者専用のWeb「日経コンピュータExpress」との連動により速報性も補完する。
という事で私も気合を入れて書いてみましたが、「みずほ」に代表されるシステム障害以降、日々、編集部が自問自答してきた「日経コンピュータ」の有るべき姿、存在価値・存在意義。そして、読者の期待を取り入れたリニューアルと言う事が出来そうである。
■その他、諸々ちょっと、レポートも疲れましたが、…この他、先日お伝えした「日経オープンシステム」の8月売からの発行日変更。(9月売では「ユーザ事例強化」を主体とするブラッシュアップも行われます)局を跨いで20誌で展開する特別企画「跳べ! e立国ニッポン」等の紹介が有りました。
今回のリニューアルを今回の説明だけできちんと把握するのは難しい事だと思いますが、それぞれの編集部が読者本位の姿勢の中でより良い雑誌を作ろうとしているのは判ります。扱う分野が「旬の領域」においては重複してしまうのは、仕方無いですね。でも、読者にとってはもう少し判りやすい「雑誌の個性が有る」と良いのですが。