日経BP社の初・中級者向けPC総合誌「日経クリック」は来年の2/8売より誌面の大幅なリニューアルを実施する。毎号5本程度の特集記事(第1特集?第5特集まで有るわけです)を展開し、PCを始めて買った初級者から中/上級者までが、それぞれのレベルや興味にマッチする特集記事を読めるように導く戦略を取る模様。連動する販売面施策ではリニューアル号となる2/8売は200,000部配本を実施。各種交通広告や新聞広告での告知活動も行われる。
日経クリックは2001年度上期ABC部数では117,068部。最盛期に較べ部数が大幅に減った事は事実だが、PC/Internetブームが去り、PC初心者の絶対数が減っている事を考えれば、約12万部の実売部数は悪い数字ではない。PC初心者を育てる事はIT系媒体社にとっては子供を育てるのは同じ事。レンジを広げながらも、初心者にも優しい雑誌であれば、良い評価を受けると思う。(専門誌を手に取る読者自体が限られている事を認識した誌面作りがカギかな?)
今回のリニューアルによって、どれほどの新規読者を獲得できるのかは不明だが、現在のパソコン局 媒体における看板雑誌の1つである「日経クリック」に対するIT専門出版社としての誇りと意気込みを感じさせるリニューアルとなるだろう。競合誌が相次いで姿を消していく中、今、大反攻を開始する「日経クリック」の姿は悲壮感を伴いながら、なお、美しい。君死に給ふ事勿れ…。