最近は好調な雑誌が少ないだけに、各競合誌が好調誌の特集傾向や構成を研究して自分たちの雑誌に取り入れる姿勢が以前より露骨に見られるような気がします。売れる雑誌には売れるなりの理由が有る訳ですから、良い所を取り入れるのは、当然では有りますが、その結果、雑誌のアイデンティティーが希薄になっては本末転倒です。(雑誌の細分化が限界まで進んだ結果、競合他誌を意識した相補的アイデンティティーでしか アイデンティティーを保てないのは、やはり健全では無いですね。でもオリジナルって何だろう?)
お菓子や食品、ソフトウェアなど、現在、同じ事があらゆる製品カテゴリで起こっています。売らんが為にヒット商品の特長を取り込んだ後発製品が競合メーカーから乱発された結果、ユーザもどれを選んでも大差無いという認識に陥ってしまい、シェアの取り合いと価格競争が激化して誰も儲からないという悲劇。必要な人が必要だから読む専門誌であるIT系雑誌がそうならない事を切に祈っています。それじゃなくても、最近はブロードパント/ADSLとWindiws XPの特集ばかりで食傷気味なのですから。(時期的に仕方ないのは、良く判るんですけれどね…..)