今回、もっとも大きな変動を見せたのは「インターネット誌」カテゴリ。以下は同カテゴリ加盟誌の一覧です。
■ | Yahoo! Internet Guide | 186,506部 | (上期比較 31,266部 減少) |
■ | あちゃら | 151,798部 | (上期比較 21,049部 減少) |
■ | 日経ネットナビ | 90,830部 | (上期比較 32,934部 減少) |
'99年下期と'00年上期の比較では、「日経ネットナビ」が部数を20,000部以上落としたものの、他の2誌が破竹の勢いで部数を伸ばしていたカテゴリ、Yahoo! Internet Guideの部数が300,000部に届くのも遠い事では無いと思われた。しかし、現実は、なかなかどうして厳しいです。
インターネットが一般化していく過程で大きな役割を果たした各誌ではあるが、内容の多様化、高度化、重量増加によって「気軽さ」を失った事は否めない。その対応策、受け皿として「ヤフーPRESS」等のインターネット初心者向け雑誌も発生し、読者パイも拡散した。畢竟、インターネット関連情報を扱う媒体が専門誌レベルに納まり切れず、一般誌レベルまで拡散した事が専門誌の斜陽を招いたか。(上期の「Yahoo! Internet Guide」は市販されているIT系雑誌中で最高部数を誇ったが、 今回、その地位は「週刊アスキー」に奪われた。)
上記3誌との戦いを避け、インターネット技術誌寄りのポジションを確立したインプレスの「 INTERNET MAGAZINE 」は今の所、上手く立ち回ったと言えるだろう。3月末に創刊されたインプレス「できるインターネット」、今月末、創刊される毎コミ「インターネットファン」もあり、まだまだ混戦が予想されるインターネット関連カテゴリだが、一時の隆盛を再現する事は構造的にも最早、難しそうである。